社名でもあるKAVUは、Klear Above Visibility Unlimitedの頭文字をとったもので航空用語のCAVU(Clear Above Visibility Unlimited:限りなく視界良好)の最初の頭文字をもじったものです。日々の生活の中における様々な事、それは生き方、感覚、ライフスタイル、楽しい時間、良き友達、一生懸命働く事、一生懸命遊ぶ事、陽気さ、疲労さ、精神的な事、物質的な事・・・・そして終わって欲しくない有意義な一日・・・それらを総じたもの、それがKAVUなのです。KAVUは、そうしたものを企業理念とし、現代の忙しくかつ人生を楽しく生きて行きたい全ての人々にアウトドア・ライフスタイルの提案をしているアウトドアウェアブランドです。
96km : オリンピック国立公園までの距離
192km : レイニア山国立公園までの距離
136km : サンフアン アイランド国立歴史公園までの距離
224km : ノースカスケード国立公園までの距離
オフィススタッフの数
シアトル工場の従業員数
KAVUスタッフが1ヶ月で消費するビールの本数
2014年、出荷されたストラップキャップの数量
2015年、今日までに生産されたヘッドギアーの数量
-Busy Living’ 世代の求めるアウトドア・ライフスタイルウェアを追い求めて-
アメリカ・ワシントン州北西部、ピュージェットサウンドに浮かぶ美しいサンワンアイランド。この島は、アラスカから下ってくる寒流も手伝いワシントン州でも有数の鮭の漁場であり、当然、鮭やその他の様々な魚やプランクトンを餌にする鯨やシャチの通り道でもあり、それらを観察するエコツアーやシーカヤック、ヨットなどが有名なところです。
KAVU社の創設者であり社長でもあるベイリー・バー(Barry Barr)氏は、そんな自然の豊かなサンワンアイランドの漁師の家に生まれ育ち、その環境も手伝って幼少の頃より釣りが生活の一部でもありました。17歳の時に父親の勧めで漁船の購入と漁業許可を得て、サマーバケーションを利用しアラスカでサーモンを釣るため会社「ブリストル・ベイ・ボート」を自ら経営、不眠不休で働いていました。
日々過酷な気象条件のブリストル湾で鮭漁を行っている内にベイリーはひとつのアイデアを思いつきました。それは、アラスカの過酷な環境にも耐えられ、頑丈で水に浮き、強い日差しと照り返しから目を守り、船上での漁作業中でも海上の強風に飛ばされにくいサンバイザーを作ってみてはどうか、というアイデアでした。後のKAVU社の看板商品となる「ストラップキャップ」の構想はこの頃からすでにベイリーの頭の中にあったわけです。
そんな中、たまたまサーモン漁の最中に寄航した,とあるアラスカの港町でヨレヨレの年季の入ったサンバイザーを被る白髭をたっぷり蓄えた恰幅のいい老漁師を見て妙に感動し、やはり自分の漁師仲間らにも自分のデザインしたバイザーを被って作業してもらったらきっと喜ばれるだろうという確信を得たベイリーは、彼のアイデアを実現すべく会社設立に本腰を入れ始め、1993年にKAVU社をシアトルにて設立するに至りました。
そこで出会ったのが、当時カンボジアからシアトルに移住をしてきた腕の良い縫製職人サック・ホーン氏。彼も新天地を求めて遥か東南アジアからここシアトルへ移り、彼の技術を生かして縫製業を営み始めたばかりでした。そのようなベイリーとサックはすぐに意気投合し、サック氏の協力を得て、ベースボールキャップをベースに帽体をカットしウェビングテープを縫い付け後部でベルクロ留めをしたプロトタイプを作り、のちにウェビングそのもので調節できるように改良を加えストラップキャップは、次第にその完成度を高めていったのです。
ユニークなパターンのウェビングでのサイズ調節機能を備えた、今までにない全く新しいコンセプトを持つストラップキャップは、初年度はスキー市場、翌年にはアウトドア市場、特にカヌー/カヤックマーケットへと急速に浸透していき、サンバイザーの発展形としてKAVU社を代表するフラッグシップ商品となりました。実際このキャップは、1996年アトランタオリンピックにおいて米国カヌー&カヤックチーム公式ライセンス製品にも選ばれ、KAVUは一躍アウトドアブランドとしての地位を高めるに至ったのです。
ブランド名であるKAVUとは“Klear Above Visibility Unlimited” の頭文字を取って省略したもので、もともと”CAVU: Clear Above Visibility Unlimited” (視界良好の意)、という、航空機パイロットたちの間で使われていた航空用語的スラングでした。本来Klearの頭文字はCなのですが、いつも何にでもユニークさを求める彼は、CAVUという音の響きが気に入り、そのスラングをそのまま使うのもつまらないので印象を強める為に頭のCをKに変えました。自分自身がパイロットであり熱狂的なパラグライダーでもあるベイリー(余談だが、彼の父親はハングライダー元世界チャンプ)ならではのネーミングでもありました。音的にも短く頭に残りやすく、かつ綴り的にも何だろうと思わせるこのブランド名は、こうしてあっという間に市場に浸透していったのです。
KAVUのサクセスストーリーは、ストラップキャップだけに留まりませんでした。質実剛健なキャンバス素材を大胆に使用したユニークなアウトドア・ライフスタイルウェアを独自のコンセプトの基に発表しました。例えばフォース10ジャケットやスローシャツなどは、彼の漁師時代の経験を十分に反映させたワークウエア的要素を取り入れています。特にスローシャツなどは、船上での漁の作業中に網がボタンなどにひっかからないようになるべく全体的にシンプルなデザインにし、かつ丈夫で長持ちするキャンバスを簡単に羽織ったり脱ぎ捨てたり(英語でそのコトを“throw”と表現します。)でき、いつでも手元においておきたい作業着というコンセプトで作ったりしています。他にもユニークなデザインのキャップ類、コットンT-シャツ、ウェビングベルト、キャンバスバッグ類、キーチェーンなどの小物類…と様々なアイテムをコットンキャンバス、竹繊維を原料としたバンブー、食物繊維セルロースから出来るテンセルやエコヘンプなど自然環境へ配慮した新素材を積極的に取り入れながらデザインしてきました。現在では、アメリカの全州、日本、ニュージーランド、韓国、メキシコ、コスタリカ、チリ、ペルー、カナダ、他ヨーロッパ15カ国以上でKAVUの製品は愛用され、オーストラリアの山岳レスキューチームなどにも採用されるに至っています。
現代の多忙かつ人生を楽しく生きて生きたい世代へ向けて、KAVUは常にアウトドア・ライフスタイルの提案をしています。
Busy Livin’- Have a KAVU Day!
KAVU NEWS PAPER
KAVUに関わる情報をタブロイド紙テイストでお届けする、『KAVU News Paper』。vol.04はスタイリスト岡部氏が「ハイカーズデポ」店主の土屋智哉氏に聞く、KAVUとベイリーについてです。
2018 V0L.04
2018 V0L.03
2018 V0L.02
2018 V0L.01
2017
KAVU VIDEO